ライチ☆光クラブとは?

八十年代、わずか三年で活動の幕を閉じた幻の劇団、飴屋法水率いる「東京グランギニョル」によって舞台『ライチ光クラブ』が上演された(一九八五年)。「東京グランギニョル」は廃墟的な舞台装置や暴力的音響、暴力的内容を特徴とし、鮮烈な独自の美意識を持った劇団であった。原作の舞台では機械のライチを怪優・嶋田久作、狂気の美少年ジャイボを飴屋法水が演じ、そして宣伝美術を漫画家・丸尾末広が担当。当時高校生の古屋兎丸がリアルタイムで観劇し、大きな衝撃を受けた。
この時の衝撃は、古屋兎丸のその後の人生に多大な影響をもたらすことになる。劇団に参加したくも果たせなかったことへの後悔を抱きながら漫画家としての研鑚を積み、二十年経った二00五年、満を持して、漫画化したのがこの『ライチ☆光クラブ』である。

オリジナル描写を加えつつ原作舞台の退廃的な世界観を強烈に描き出した本作の、壮絶ながらも美しい少年たちの物語は、連載直後より話題沸騰となり、単行本は幾度となく重版されている。古屋兎丸の最高傑作のひとつと言われている。

2011年12月16日